携帯電話の乗り換えは、なるべく無駄な出費がかからないよう、月末に乗り換えることが推奨されています。しかし、月末ギリギリにやるのは要注意。乗り換え時は様々な手続きが発生するため、乗り換えたい前日に手続きをおこなってしまうと間に合わない可能性があります。
この記事では、そもそもなぜ月末に乗り換えた方がいいのかという前提から、月末ギリギリに乗り換えたときの懸念点、また、乗り換えるおすすめのタイミングについてご紹介します。
※この記事では、乗り換え後も同じ電話番号を引き継ぐケースを想定しています。
なぜ月末に乗り換えた方がいいと言われているのか
解約するキャリアの利用料金は、解約月、日割り計算にならないためです。
一部キャリアでは日割り計算をおこなっているかもしれませんが、少なくともソフトバンクやドコモ、auなどの大手キャリアでは、解約月の利用料金に対して日割り計算はされません。
もし毎月の利用料金を8,000円払っていたら、たとえ月初に別のキャリアへ乗り換えたとしてもまるまる8,000円支払わなければならないのです。
とてももったいないですよね。
乗り換えた月はもともと使っていたキャリアと乗り換え先のキャリア、2つの利用料金を支払わなければなりません。
ちなみに新規契約の場合は日割り計算になるので、乗り換え先のキャリアの契約初月は日割り計算になります。こちらは心配しなくていいでしょう。
解約するキャリアの利用料金は何日使っても同じ1ヶ月分支払うことになるので、月末乗り換えが推奨されているのです。
月末に乗り換える場合の懸念点
「それなら月末ギリギリに乗り換えよう」と思ったそこのあなた。
ちょっと待って下さい…!
私は月末ギリギリの31日に乗り換え手続きをしたら、非常に後悔しました。。
ギリギリに乗り換えしたときに困ったポイントをご説明します。
各手続きの受付時間に注意
乗り換え時に踏む手順の中に、受付時間の制限があります。これからご紹介する2つは、申請の受付時間が決まっています。「夜遅くにやろうとしたらできなかった…」とならないよう注意してください。
①SIMロックを解除する
SIMロックとは、携帯電話端末にかけられた利用制限のことです。
端末にSIMロックがかけられた状態では、決められた携帯電話会社の契約でしか使えないようになっており、他社のSIMカードを挿しても電波をキャッチできず通信ができません。
そのため、利用している携帯電話をそのまま利用して格安スマホなどの別キャリアに乗り換える場合には、SIMロックの解除が必要になります。
SIMロックの解除方法は、利用しているキャリアの店舗、もしくはWEBで自分で手続きすることが可能です。
店舗でおこなう場合は店舗営業時間に、WEBでおこなう場合は、WEBの受付可能時間に済ませる必要があります。
受け付けてもらえさえすれば、すぐに解除されますので問題ないでしょう。
SIMロックは解除しても使用上何も問題ありませんので、早めに解除しておくと安心です。
②MNP予約番号を取得する
MNP予約番号とは、携帯電話の番号を変えずに他のキャリアに変更するために必要な10桁の番号です。(電話番号が変わっても大丈夫、という方は不要です。)
これは、解約するキャリアから取得することになります。
MNP予約番号の受付時間はキャリアによって異なりますので、確認しておきましょう。
こちらのページに、各キャリアのMNP予約受付窓口についてまとめられていますので参考にしてみてください。

MNP予約番号の申し込み方法は、電話をかけて取得するパターンや、WEBで申し込むパターンがあります。
WEBの場合は24時間受付可能ですが、指定の時間までに申請しないとその日中に取得できないなどの制限がありますので注意しましょう。
予め数日前にとっておくこともできますが、その予約番号は15日という利用可能期間が決まっています。それを過ぎてしまうと再取得が必要になってしまいますので、気をつけてください。
乗り換え手続きには、前もってSIMロック解除、MNP予約番号の取得が必要ですので、事前に済ませておきましょう。
SIMカード発送の場合は当日には届かない
店頭で乗り換え手続きをおこなう場合はその日中にSIMカードを手に入れることができますが、WEBで手続きを行った場合はSIMカードは郵送になります。
新しいSIMカードを挿入しないとキャリアが切り替わったことになりませんので注意してください。
解約するキャリアに「解約したい」と伝えたら解約になるとかではないんですよね。MNP転入完了&SIMカード挿入で乗り換え完了になります。
SIM発送日は、申し込み翌日など、すぐに手配してくれるキャリアが多いですが、それでも当日中に送ってもらうことはできないでしょう。
少なくとも乗り換えたい2日前までに申し込み手続きを行い、前日には新しいSIM挿入、月初からは新しいキャリアにすっかり切り替わっている必要があります。
「どうしても当日中にSIMカードが欲しい!」という場合は、店舗に行って手続きすることをおすすめします。(楽天モバイルやUQモバイルなど店舗を持つキャリアのみですが…)
おすすめの乗り換えタイミング
以上の内容から、1日で乗り換え作業をすべて終わらせることができないことはご理解いただけたかと思います。
それでは、いつ乗り換えるのがいいのでしょうか。
私は、利用開始したい日の5日前から準備を始めることをおすすめします。
1ヶ月31日まである月なら27日、30日までの月なら26日ですね。
日割りにならないキャリアの通信料を極力しっかり使い切り、無駄な出費を抑えつつ、少し余裕を持って準備できるスケジュールです。
SIMロック解除、MNP予約番号の取得、乗り換え申し込みなど、すべて含めて4日〜5日前までには終わらせるようにしましょう。
(ギリギリ2日前まででも間に合うと思いますが、なにかのトラブルやSIM発送に遅れが発生すると間に合わなくなってしまうので)
また、解約するキャリアで2年契約縛りがあるなど、契約年月の制限があり解約金がかかってしまうケースもあります。
契約内容を確認し、極力解約金のかからない時期を見計らうといいでしょう。
結局乗り換えた方が圧倒的に月額費用を抑えられる場合は、解約金を支払ってでもすぐに乗り換えてしまったほうがお得になるケースもあるので、試算してみてください。
まとめ
いかがでしたか。携帯電話の乗り換えには様々な手順を踏む必要があります。「月末に手続きしたのに、結局終わらず月初までに乗り換えられなかった」という場合、余分な出費がかかってしまいかねません。今回ご紹介したポイントをしっかり確認し、スケジュールをたてて乗り換えることをおすすめします。
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